2003/11/30

ちゃすけが来て1ヶ月になる11月の始め、ひとみさんから 『TICAのキャットショーに出てみないかとちゃすけ君に指名がきてるのだけど?』 と、メールをいただきました。
キャットショーなんてまだまだ先だと思っていたのですが、ご指名という事ならばと、親バカ丸出しで出陣を決めました。
『まだ4ヶ月になったばかりだから、5〜6ヶ月の子と同等に競うのは非常に難しいから、様子見で。』
という事だったので本当に気軽な気持ちでキャットショーデビューを決めてしまいました。
作りのケージカバーを作ろうと意気込んでいたのに、平日ひまな時に作ろうと思っていたそういう時に限って忙しい毎日。
休日は予定が入っていて身動きとれず…ここはひとみさんに甘えてケージカバーはお借りする事に。
前の週にシャンプーをしたのにきちんと毛の油が落ちていない事をひとみさんにメールしていたら、 ショーの2日前にひとみさんからお電話がかかって来て心強いアドバイスをいただきました。
油を落すためのディープクレンジングがない事を伝えると人間のクレンジングオイルを代用して 中性洗剤を薄めたものを使ってみる事にしました。
しかし、やっぱりきちんと落す事が出来なかったので大きなペットショップに問い合わせて油落しを買ってきました。
油落しの効果は絶大! あーこれが本当のちゃすけなんだとフワッフワのちゃすけをみて旦那と『ちゃすけはこんなにふわふわだったんだ』 と、撫でたくなる衝動を押さえながら (手で触ると手の油が毛に付いてしまう為) 明日のショーの準備を始めました。
ショーの準備はひとみさんがHPに載せてくださった一覧表を参考にしました。
あとは、小さめのゴミ袋数枚(トイレの後始末用や余った餌を捨てるために)と、人間用の消毒液(引っ掛かれた時用)とキズテープ。
ドキドキしながら明日に備えて早めに休みました。
一夜明けていざ出陣! 一番の心配はちゃすけが長時間キャリーやケ-ジにおとなしく入っているのかしら?という事でした。
キャリーケースに入れられて風来堂から家に来た時は、ひどく怯えて鳴きつづけていたちゃすけ。
…そういえばその時、宥めようと手を入れたら噛みつかれたっけ。(…結構痛かったよなぁ)
そんな事を懐かしく思いながらも移動の間ずっとドキドキしていました。
大きな声で泣き喚いたらどこかで駅を降りようかしら…トイレは…審査員に噛み付くかも…。
1時間半の移動の間心配し続ける私達をよそにちゃすけは終始おとなしいままでした。
会場に着くと、猫をキャリーに入れた人々が既に準備を始めていました。
右往左往している私たちは朝早くに駆けつけてくださったひとみさんに、色々と教えていただく事に。
産まれて初めてのキャットショー会場…想像していたよりも広いのに驚きました。
審査するステージは全部で6箇所。
会場全体に並べられた長机にそれぞれ猫を入れるケージがずらりと並べられていました。
ひとみさんからステキなレースのついたケージカバーを貸して頂いて、ケージカバーをかけたその中に入ったちゃすけはまさにスターの猫!
かっこいいねぇーなどと主人と話しながら、ひとみさんにブラッシングを伝授していただく事に。
手の油がつかないようにドライシャンプーの粉を手にまぶしてから襟元の毛を逆立てるようにブラシで梳き、お腹の方は毛玉が無いか 確認しながら櫛で梳いていきます。
尻尾は先をつまむようにして毛を逆立て左右に細かく振るとぼわっとした大きな尻尾に! 後は耳の中の余分な毛をカットして睫毛の毛も目にかかるものはカット。
頬の毛もすいてもらってマズルが大きく見えるようになりました。
あぁ、これがプロのグルーミングなのか…と、心底感動しているうちに、ますますちゃすけは王子様に!
『審査が始まる前にもブラッシングして、トイレ砂や餌がひっついていないようにね』 と教えていただきながら、審査していくスケジュールを確認。
6人の審査員のそれぞれのスケジュールをみて、自分の猫がどの部門に入っていつ頃どのステージで審査が行なわれるかを頭に そろそろこのステージでは?
と思ったらちゃすけにつけられた番号がステージ後ろのケージに番号が上がるのを見落とさないようにします。
メインクーンキツンの部門はキツンクラスの一番最初でした。
他の子たちはみんな6ヶ月…ちゃすけよりも随分と胴が長く立派でしたが、ちゃすけはその中でも明るいタビ−がしっかりと目立っていました。
兄弟の中で一番色が暗いと思っていたのにこうしてみると明るい方だったんだ…ゲッツパパに似たのねと嬉しく思っていました。
『初めに同じカラーの中で小さなリボンで順位を決めていくのよ。その後にメインクーンキツンの中で順位をつけていくの。』
とひとみさんに教えてもらいながらパンフレットに載っているリボンの色と順位を確認してちゃすけの審査を見守る事に。
ドキドキしていると審査の先生がちゃすけに一番を示すリボンをかけてくださいました!
ひとみさんも私たちももうビックリ!その後もメインクーンキツンの中でも1位の札をかけていただけました!
あぁ、ちゃすけって本当はすごい子猫だったんだ…と主人と言いながら完全に舞い上がってしまいました。
『上位についた猫はファイナルに出るから、この審査台でファイナルが始まる時は注意して番号を確認してね』 といわれてさらにドキドキ…
常に放送案内や番号を確認しながらなかなか気が抜けません。
その後の審査ではなかなか上位のリボンは貰えませんでしたが、審査台に載せられても多少腰が引けているぐらいで吹いたり噛み付く 事もなく、審査用のケージの中でもパッチリと目を覚ましたままおもちゃの動きについていっていました。
応援に駆けつけてくださったアンジュさんにも手を伸ばしてご挨拶。
人見知りをしない子でほっと胸をなでおろしました。
この日は2つのファイナルに進む事ができ、結果 ALL Bleed Final 2nd、Long hair Speciality 4th を頂く事ができました!
本当にステキな思い出をありがとう!ちゃすけ! すばらしい子を私達に譲渡してくださったひとみさん本当にありがとうございました!
応援してくださった皆様にも励まされて楽しくショーを終える事ができました!
ありがとうございます! ショーが終わって、ちゃすけは少しだけ変りました。
まず、ちゃすけがおとなしくブラッシングに応じるようになった事。
ショーに出る前は櫛もブラシも大嫌いだったのに、ショーから帰ってきたらあまり嫌がらなくなりました。 伸び伸びも少し長く我慢してくれるようにも…まだだめかしら?
機会があればまたショーに出てみたいです!